どうも、オカダです。
私は普段、フリーランスエンジニアとしてネットワーク業界に身を置いています。
今回は、ネットワークエンジニアとプログラミングの関係について書いていきます。
「ネットワークエンジニアにプログラミングは必要なの?」
「Pythonを勉強した方がいいの?」
「ネットワークエンジニアはプログラミングできないと将来厳しいの?」
こういった疑問を持っている人は多いと思います。
結論から言うと、
ネットワークエンジニアとして働くうえで、プログラミングは必須ではありません。
ただし、これからの時代は、プログラミングや自動化の知識があると市場価値はかなり上がると思っています。
昔ながらのネットワークエンジニアであれば、ルータやスイッチの設計、構築、運用が中心でした。
しかし最近は、クラウド、SD-WAN、ゼロトラスト、SASE、自動化、API連携など、ネットワークエンジニアに求められる領域も広がっています。
この記事では、現役ネットワークエンジニアの立場から、
- ネットワークエンジニアにプログラミングは必要なのか
- 実際の現場でどれくらい使うのか
- プログラミングより大事なスキルは何か
- 年収アップやフリーランス案件でどう影響するのか
を本音で解説します。
目次
ネットワークエンジニアは基本的にプログラミングしない
まず前提として、ネットワークエンジニアは基本的にプログラミングをメイン業務にする職種ではありません。
ネットワークエンジニアの主な仕事は、企業のネットワークを設計・構築・運用することです。
例えば、
- ネットワーク構成を考える
- ルータやスイッチを設計する
- ファイアウォールの設定を考える
- LANケーブルや機器を設置する
- configを作成する
- 通信試験を行う
- 障害対応をする
といった仕事が中心です。
Webアプリを作ったり、業務システムを開発したりするプログラマーとは、基本的に担当領域が違います。
家を建てる時に、大工さん、基礎屋さん、電気屋さん、設備屋さん、内装屋さんがそれぞれ専門分野を持っているのと同じです。
IT業界でも、ネットワーク、サーバ、クラウド、アプリ開発、セキュリティなど、それぞれ専門領域があります。
そのため、ネットワークエンジニアだからといって、必ずプログラミングができなければいけないわけではありません。
ただし、最近はプログラミングスキルがあると有利
一方で、最近はネットワークエンジニアでもプログラミングや自動化の知識があると有利です。
理由は、ネットワークの世界でも自動化やクラウド連携が増えているからです。
例えば、
- Pythonでネットワーク機器の設定を自動化する
- APIを使って機器やクラウドサービスと連携する
- Ansibleでconfig投入を自動化する
- Excelマクロでパラメータシートを整形する
- クラウド環境のネットワーク設定をコードで管理する
といった場面があります。
昔は、ネットワーク機器にコンソール接続して、手作業でconfigを投入することが多かったと思います。
もちろん今でもそういう現場はあります。
ただ、大規模環境やクラウド連携が増えてくると、すべてを手作業で行うのは効率が悪くなります。
そのため、ネットワークエンジニアでも、プログラミングや自動化の考え方を知っている人の価値は上がっていると感じます。
ネットワークエンジニアの仕事内容
ここで、ネットワークエンジニアの仕事を整理しておきます。
ネットワークエンジニアの仕事は、大きく分けると次のようになります。
- ネットワーク提案
- ネットワーク設計
- ネットワーク構築
- ネットワーク監視・運用
- ネットワーク保守
それぞれ簡単に解説します。
ネットワーク提案
ネットワーク提案は、お客様の課題や要望を聞き、どのようなネットワーク構成にするかを考えて提案する仕事です。
営業が中心で進めることもありますが、技術的な内容が多いため、プリセールスエンジニアが関わることもあります。
私自身も、プリセールスやPMとして、お客様の要件を整理したり、提案内容を考えたりする仕事をしてきました。
この領域では、技術力だけでなく、コミュニケーション能力がかなり重要になります。
お客様が本当に困っていることを聞き出し、専門用語を使いすぎずに説明する力が必要です。
ネットワーク設計
ネットワーク設計は、お客様の要件をもとに、ネットワーク構成や機器構成、IP設計、ルーティング、冗長化、セキュリティ設定などを考える仕事です。
設計書やパラメータシート、構成図などを作成することもあります。
ネットワーク設計は、全工程の中でもかなり重要です。
設計が甘いと、構築時や運用時にトラブルが起きやすくなります。
逆に、運用フェーズまで考慮した設計ができると、非常に価値の高いエンジニアになれます。
ネットワーク構築
ネットワーク構築は、設計書や作業手順書に基づいて、実際にルータやスイッチ、ファイアウォールなどの機器を設定し、現地に設置して通信確認を行う仕事です。
主な作業としては、
- 機器のキッティング
- config投入
- ラックマウント
- ケーブリング
- 通信試験
- 切り替え作業
などがあります。
構築は手順書通りに進むこともありますが、現場では想定外のトラブルも普通に起こります。
そのため、知識だけでなく、現場経験がかなり重要です。
ネットワーク監視・運用
ネットワーク監視・運用は、構築されたネットワークを安定して動かし続ける仕事です。
ネットワーク機器の状態を監視し、障害が発生した場合は原因を切り分けて対応します。
運用は地味に見られがちですが、非常に重要な仕事です。
ネットワークは「つながって当たり前」と思われやすいですが、その当たり前を支えるのが運用です。
ただし、運用は評価されにくい面もあります。
「何も起きないこと」が成果になるため、頑張りが見えにくいのです。
ネットワーク保守
ネットワーク保守は、機器故障時の交換対応や保守契約に関わる仕事です。
多くの場合、メーカーやベンダーの保守サービスを利用します。
機器が故障した場合、交換機を手配し、設定を復元して通信を戻す必要があります。
この時、最新のconfigや構成図、運用資料がきちんと管理されていないと復旧に時間がかかります。
その意味でも、日々の運用管理は非常に重要です。
ネットワークエンジニアにプログラミングはどこまで必要か
では、ネットワークエンジニアにプログラミングはどこまで必要なのでしょうか。
個人的には、次のように考えています。
通常の運用・構築だけなら、プログラミングは必須ではありません。
ただし、今後年収を上げたい、上流工程に進みたい、フリーランスとして高単価案件を狙いたいなら、プログラミングや自動化の知識はかなり有利です。
特に、PythonやAPI、Ansible、クラウド関連の知識は、今後さらに重要になると思います。
ただ、いきなりアプリ開発者レベルを目指す必要はありません。
ネットワークエンジニアとしては、まずは次のようなレベルで十分です。
- 簡単なスクリプトの意味がわかる
- CSVやExcelデータを加工できる
- APIの考え方がわかる
- Pythonで簡単な自動化ができる
- Ansibleなどの自動化ツールの概念がわかる
この程度でも、従来型のネットワークエンジニアとの差別化になります。
プログラミングより先に大事なのはネットワークの基礎
ただし、注意点があります。
プログラミングを勉強する前に、まずはネットワークの基礎を固めることが大事です。
ネットワークの基礎が弱い状態でPythonや自動化を学んでも、現場ではあまり活かせません。
なぜなら、自動化する対象であるネットワークそのものを理解していないと、何をどう自動化すべきか判断できないからです。
まずは、
- IPアドレス
- サブネット
- VLAN
- ルーティング
- NAT
- ACL
- 冗長化
- ファイアウォール
といった基礎を理解することが大切です。
未経験者であれば、CCNAの学習は良い入口になります。
ただし、資格だけで終わるのではなく、実務経験につなげることが重要です。
▶ CCNAは意味ない?現役ネットワークエンジニアが本音で解説
ネットワークエンジニアの年収を上げるには上流工程が重要
ネットワークエンジニアとして年収を上げたいなら、単純にプログラミングを学ぶだけでは不十分です。
重要なのは、上流工程に進むことです。
例えば、
- 要件定義
- 提案
- 設計
- PM
- プリセールス
- 顧客折衝
などです。
ネットワークエンジニアの下流工程では、設計書やパラメータシート、configを作り、機器に設定を入れて、設置・動作確認する仕事が中心になります。
もちろん、これは非常に重要な仕事です。
ただ、収入を大きく上げるには、そこから一歩進んで、プロジェクト全体を見たり、顧客と会話したり、課題を整理したりする力が必要になります。
私自身も、運用、構築だけでなく、PMやプリセールス、顧客折衝を経験したことで収入が大きく変わりました。
▶ ネットワークエンジニアが年収1000万円を超えるまでにやったこと
結局、最強のスキルはコミュニケーション能力
ネットワークエンジニアに必要なスキルとして、技術力はもちろん重要です。
ただ、私が実際に働いて感じるのは、最終的にかなり重要になるのはコミュニケーション能力だということです。
これは、営業トークがうまいとか、人前で話すのが得意という意味ではありません。
重要なのは、
人間同士の会話がしっかりできること
です。
例えば、
- 相手の話を聞く
- 相手が何に困っているか理解する
- 専門用語をわかりやすく説明する
- 社内外の関係者と調整する
- 意見が違っても冷静に話す
- プロジェクト全体の調和を取る
こういった力です。
提案、設計、構築、運用、保守のどの工程でも、関係者とのコミュニケーションは必要です。
特に上流工程やPMでは、技術以上にコミュニケーション力や調整力が求められる場面も多いです。
▶ ネットワークエンジニアに向いている人・向いていない人【実体験】
フリーランス案件でも「技術+上流経験」がかなり重要
最近は、フリーランス案件でも単純な運用監視だけではなく、より上流寄りのスキルを求められるケースが増えています。
例えば、
- Pythonなどを使った自動化
- クラウド連携
- SD-WAN
- ゼロトラスト
- PM
- 顧客折衝
などです。
私自身も、ネットワーク運用や構築だけでなく、PMや顧客折衝、グローバル案件などを経験したことで、月単価100万円を超える案件へ参画できました。
特に最近は、「ネットワークだけ」ではなく、「ネットワーク+自動化+調整力」がかなり重要になってきていると感じています。
実際に利用したココナラテックでは、リモート案件や高単価案件など、自分の経験にかなりマッチした案件を紹介していただけました。
▶ ココナラテックを実際に使って感じたメリット・デメリット【体験談】
結論:プログラミングは必須ではないが、できると強い
ネットワークエンジニアにとって、プログラミングは必須ではありません。
今でも、ネットワークの設計、構築、運用を中心に働くのであれば、プログラミングができなくても仕事はできます。
ただし、今後の市場価値を考えると、プログラミングや自動化の知識がある人はかなり強いです。
特に、クラウド、SD-WAN、セキュリティ、自動化、API連携などの領域では、従来のネットワーク知識だけでは足りなくなる場面も増えていくと思います。
とはいえ、最初からプログラマーを目指す必要はありません。
まずはネットワークの基礎を固める。
現場で運用・構築・障害対応を経験する。
そのうえで、自動化やクラウド、上流工程へ広げていく。
この順番が現実的です。
ネットワークエンジニアとして年収を上げたいなら、
- ネットワークの基礎
- 現場経験
- 設計・構築経験
- コミュニケーション能力
- 上流工程の経験
- 自動化やクラウドの知識
を少しずつ積み上げていくことが重要です。
プログラミングは、その中の一つの武器です。
必須ではありませんが、できるとキャリアの選択肢は確実に広がります。