どうも、オカダです。
「ネットワーク運用監視ってつらいの?」
「夜勤や障害対応がきついって本当?」
「このまま運用監視を続けていて将来性はあるの?」
ネットワークエンジニアを目指している人や、すでに運用監視の現場で働いている人なら、一度はこう感じたことがあると思います。
私自身も、ネットワークエンジニアとして運用、監視、保守、設計、構築、PM、プリセールスなどを経験してきました。
その中で正直に感じたのは、
ネットワーク運用監視は、つらい部分も多い。ただし、そこで何を学ぶかによって、その後のキャリアは大きく変わる
ということです。
運用監視は、地味に見えます。
障害が起きなければ評価されにくいですし、夜勤や休日対応がある現場もあります。
しかし、ネットワークの基礎、障害対応力、切り分け力、現場感覚を身につけるには、かなり重要な仕事でもあります。
この記事では、実際にネットワーク運用監視を経験して感じた、
- ネットワーク運用監視がつらい理由
- 実際にきつかったこと
- 運用監視で身につくスキル
- 運用監視を続けるリスク
- 運用監視から抜け出す方法
を本音で解説します。
目次
結論:ネットワーク運用監視はつらい。でもキャリアの土台にはなる
最初に結論を言うと、ネットワーク運用監視は決して楽な仕事ではありません。
特にきついのは、
- 夜勤がある
- 障害対応がある
- ミスが許されない
- 評価されにくい
- スキルアップしない現場もある
という点です。
一方で、ネットワークエンジニアとしての基礎を身につけるには、かなり良い経験になります。
なぜなら、運用監視では実際のネットワーク障害やトラブルに触れる機会が多いからです。
机上の勉強だけでは分からない、
- 障害時の切り分け
- ログの見方
- アラート対応
- 一次対応
- エスカレーション
- 現場の緊張感
を経験できます。
ただし、運用監視だけを何年も続けていると、キャリアが頭打ちになる可能性もあります。
そのため、運用監視を経験した後は、設計、構築、上流工程、PM、クラウド、セキュリティなどへ広げていくことが重要です。
ネットワーク運用監視がつらい理由
夜勤やシフト勤務がある
ネットワーク運用監視の現場では、24時間365日体制のシフト勤務になることがあります。
特にデータセンター、通信キャリア、大規模企業のネットワーク監視では、夜勤が発生することも珍しくありません。
夜勤があると、
- 生活リズムが崩れる
- 家族や友人と予定が合わない
- 体力的にきつい
- 休日感覚がなくなる
といった負担があります。
若いうちは何とかなるかもしれません。
ただ、年齢を重ねると、夜勤や不規則勤務はかなり体に響きます。
私自身も、夜間対応や休日対応を経験しましたが、正直、楽ではありませんでした。
特に障害対応が絡むと、夜中でも緊張感があります。
単に夜起きていればいい仕事ではなく、トラブル発生時には正確な判断が求められます。
障害対応のプレッシャーが大きい
ネットワーク運用監視では、障害対応が発生します。
例えば、
- 回線断
- 機器故障
- 通信遅延
- パケットロス
- VPN接続不可
- 拠点間通信不可
などです。
ネットワーク障害は、会社全体の業務に影響することがあります。
特に金融、医療、物流、製造業などでは、ネットワーク停止が大きな影響につながります。
そのため、障害対応時はかなりプレッシャーがあります。
しかも、運用監視の担当者は最初にアラートを見る立場になることが多いです。
そこで、
- 何が起きているのか
- どこまで影響しているのか
- 誰に連絡すべきか
- 緊急度はどの程度か
を素早く判断する必要があります。
この判断を間違えると、対応遅れにつながることもあります。
ミスが目立ちやすい
運用監視の仕事は、ミスが目立ちやすいです。
普段どれだけ正常に監視していても、障害対応でミスをすると一気に問題になります。
例えば、
- アラートを見逃す
- エスカレーションが遅れる
- 連絡先を間違える
- 手順書の確認を飛ばす
- 一次切り分けを誤る
といったことです。
運用監視は「何も起きない状態を守る仕事」です。
そのため、普段の頑張りは見えにくい一方で、ミスだけが目立ちやすいです。
これは精神的にかなりきつい部分だと思います。
評価されにくい
個人的に、運用監視で一番つらいと感じやすいのは「評価されにくいこと」だと思います。
ネットワークが正常に動いていると、周囲からは当たり前に見えます。
しかし、その裏では、
- 監視
- ログ確認
- 障害予兆の確認
- 手順書の整備
- 定期作業
- ベンダー調整
など、多くの作業があります。
それでも、問題が起きなければ目立ちません。
逆に障害が起きると、「なぜ防げなかったのか」と言われることもあります。
この構造が、運用監視のつらさにつながっていると思います。
単調な作業が多い現場もある
運用監視の現場によっては、単調な作業が多い場合もあります。
例えば、
- 決まった時間にチェックする
- アラートを確認する
- 手順書通りに対応する
- 定型メールを送る
- チケットを起票する
といった作業です。
もちろん、こうした作業も重要です。
ただ、何年も同じ作業ばかりしていると、成長実感が薄くなります。
特に、設計や構築に進みたい人にとっては、「このままでいいのか」と不安になると思います。
実際にきつかったこと
私が実際にきついと感じたのは、障害対応や夜間対応そのものだけではありません。
一番きつかったのは、
責任は重いのに、評価されにくいこと
でした。
ネットワークは止まってはいけません。
止まれば多くの人に影響します。
それなのに、正常に動いている間は、あまり注目されません。
むしろ「動いていて当たり前」と見られます。
この状態で、夜間対応や緊急対応が続くと、かなり疲弊します。
また、現場によっては、運用担当者が改善提案をしても、なかなか採用されないこともあります。
「こうした方が障害を減らせる」
「この手順は見直した方がいい」
「監視項目を変えた方がいい」
と思っても、権限がなくて変えられないこともあります。
このあたりも、運用監視のつらさだと思います。
ネットワーク運用監視で身につくスキル
ただし、運用監視は悪いことばかりではありません。
むしろ、ネットワークエンジニアの土台としてはかなり重要です。
障害切り分け力
運用監視では、障害の一次対応を経験できます。
例えば、
- どの機器で異常が出ているか
- 回線障害なのか
- 機器障害なのか
- 設定変更の影響なのか
- 一部拠点だけなのか
- 全体影響なのか
を確認します。
この切り分け力は、設計や構築に進んだ後もかなり役立ちます。
ログを見る力
ネットワーク障害では、ログ確認が重要です。
機器のログ、監視ツールのログ、回線キャリアからの情報などを見ながら原因を探ります。
最初は難しく感じるかもしれません。
ただ、ログを見続けることで、
- 正常時と異常時の違い
- よくあるエラー
- 障害の兆候
- 切り分けの順番
が少しずつ分かるようになります。
エスカレーション力
運用監視では、自分だけで解決できない問題も多いです。
そのため、適切にエスカレーションする力が必要です。
例えば、
- どの情報をまとめるか
- 誰に連絡するか
- どのタイミングで上げるか
- 緊急度をどう伝えるか
です。
これは地味ですが、現場ではかなり重要です。
PMや上流工程に進んだ後も、状況を整理して伝える力は大きな武器になります。
現場感覚
運用監視を経験すると、ネットワークが実際にどう壊れるのかを知ることができます。
これは大きいです。
設計書だけ見ていると分からないことも、現場では多くあります。
例えば、
- 監視設計が甘いと障害に気づけない
- 冗長構成でも切り替わりに失敗することがある
- ベンダーや回線業者との連携が重要
- 手順書が曖昧だと現場が混乱する
などです。
この現場感覚は、設計やPMをやる上でもかなり役立ちます。
運用監視を続けるリスク
運用監視はキャリアの土台になります。
しかし、長く続けすぎるとリスクもあります。
設計・構築経験が不足しやすい
運用監視だけを続けていると、設計や構築の経験が不足しやすいです。
ネットワークエンジニアとして単価を上げるには、
- 設計
- 構築
- 要件定義
- 顧客折衝
- PM
などの経験が重要になります。
運用監視だけでは、どうしても単価が頭打ちになりやすいです。
指示待ちになりやすい
現場によっては、手順書通りに作業することが多くなります。
もちろん手順を守ることは重要です。
ただ、ずっと受け身の作業だけをしていると、自分で考えて改善する力が育ちにくいです。
ネットワークエンジニアとして上流に行くには、
- 課題を見つける
- 改善案を出す
- 関係者を動かす
- リスクを考える
力が必要です。
年収が上がりにくい
運用監視だけだと、年収が上がりにくいケースがあります。
もちろん会社や案件によります。
ただ、一般的には、設計、構築、PM、プリセールスなどの方が単価は上がりやすいです。
私自身も、運用だけでなく設計、構築、PM、プリセールス、顧客折衝などを経験したことで、収入を上げることができました。
運用監視から抜け出す方法
もし今、運用監視がつらいと感じているなら、次のステップを意識した方が良いです。
構築作業に関われる現場を狙う
まずは、構築作業に少しでも関われる現場を狙うのがおすすめです。
例えば、
- 機器交換
- Config変更
- 拠点追加
- 設定投入
- 検証環境の構築
などです。
いきなり設計に行くのが難しくても、運用から構築へ少しずつ広げることはできます。
障害対応を経験として言語化する
運用監視で経験した障害対応は、職務経歴書でかなり使えます。
ただし、「監視していました」だけでは弱いです。
例えば、
- どんな障害を対応したか
- どのように切り分けたか
- どの機器を扱ったか
- どのようにエスカレーションしたか
- 再発防止に関わったか
まで書くと、評価されやすくなります。
運用監視経験は、見せ方次第でかなり印象が変わります。
資格を使って次の案件を狙う
CCNAやCCNPなどの資格は、運用監視から次のステップへ進むきっかけになります。
ただし、資格だけでは不十分です。
資格で基礎を固めつつ、
- 実機操作
- 検証環境
- 構築経験
- 障害対応経験
と組み合わせることが大切です。
▶ CCNAは意味ない?現役ネットワークエンジニアが本音で解説
エージェントに相談して案件を比較する
運用監視から抜け出したいなら、今の自分の経験でどんな案件を狙えるのかを知ることも重要です。
自分では「運用しかない」と思っていても、実際には、
- 障害対応経験
- 顧客対応経験
- 手順書作成
- ベンダー調整
- 監視設計の改善
などが評価されることもあります。
まずは案件を見て、自分の市場価値を確認するのも一つの方法です。
▶ フリーランスのネットワークエンジニアはきつい?実際に感じたメリット・デメリット
運用監視が向いている人
ネットワーク運用監視が向いているのは、次のような人です。
- 慎重に作業できる人
- 手順を守れる人
- 異常に気づける人
- 冷静に対応できる人
- コツコツ学べる人
運用監視は地味ですが、ネットワークを守る重要な仕事です。
トラブル時に冷静に動ける人は、かなり向いていると思います。
逆に運用監視が向いていない人
逆に、次のような人はつらく感じやすいです。
- 夜勤がどうしても無理な人
- 単調な作業が苦手な人
- 評価されないとモチベーションが下がる人
- すぐに設計や上流をやりたい人
- 障害対応のプレッシャーが苦手な人
特に、夜勤やシフト勤務が合わない人は、長く続けるのはかなりきついと思います。
無理に続けるより、早めに次のキャリアを考えるのも大事です。
結論:運用監視はつらい。でも次のキャリアにつなげれば無駄ではない
ネットワーク運用監視は、確かにつらい仕事です。
夜勤、障害対応、評価されにくさ、単調な作業など、大変な部分は多いです。
ただし、運用監視で得られる経験もあります。
特に、
- 障害対応力
- 切り分け力
- ログを見る力
- 現場感覚
- エスカレーション力
は、その後のキャリアでもかなり役立ちます。
大事なのは、運用監視をゴールにしないことです。
運用監視を経験したら、
- 構築
- 設計
- 上流工程
- PM
- クラウド
- セキュリティ
へ広げていく。
そうすれば、運用監視の経験は決して無駄になりません。
もし今、運用監視がつらいと感じているなら、次の案件やキャリアを考えるタイミングかもしれません。