「ネットワークエンジニアは将来性がない」
最近、このような意見を見かけることが増えました。
- クラウド化で仕事が減る
- AIに置き換わる
- 運用監視はオワコン
- AWSの時代だから不要になる
こういった話を見て、不安に感じている人も多いと思います。
特に、
- これからネットワークエンジニアを目指す人
- 現在インフラ運用をしている人
- 今後のキャリアに悩んでいる人
にとってはかなり気になるテーマだと思います。
私自身、新卒からネットワーク運用を経験し、その後、派遣、プリセールス、PM、設計・構築、さらにフリーランスという働き方まで経験してきました。
その経験を踏まえて結論から言うと、
ネットワークエンジニアという職種自体に将来性がないわけではありません。
ただし、昔と同じ働き方のままでは厳しくなるのも事実です。
この記事では、現場経験ベースでネットワークエンジニアの将来性について本音で解説します。
目次
ネットワークエンジニアは本当にオワコンなのか?
まず最初に結論から言うと、ネットワークそのものがなくなることはありません。
どれだけクラウド化が進んでも、どれだけAIが発展しても、最終的には通信が必要です。
- 社内ネットワーク
- インターネット
- VPN
- クラウド接続
- セキュリティ通信
- データセンター
これらはすべてネットワーク技術の上で成り立っています。
つまり、ネットワーク技術そのものは今後も必要です。
実際、現在でも企業はネットワークエンジニア不足です。
特に、
- 設計
- 構築
- クラウド
- セキュリティ
までできるエンジニアはかなり需要があります。
では、なぜ「将来性がない」と言われるのでしょうか。
ネットワークエンジニアに将来性がないと言われる理由
① 運用監視の自動化が進んでいる
まず大きいのが自動化です。
昔は人が目視で確認していたものが、現在ではかなり自動化されています。
- 死活監視
- ログ解析
- アラート検知
- 障害通知
このあたりはツール化がかなり進みました。
そのため、単純な監視業務だけだと将来的に厳しくなる可能性があります。
特に、マニュアル通りの対応しかしていない場合は、市場価値が上がりにくいです。
② クラウド化で物理機器を触る機会が減った
AWSやAzureなどのクラウドが普及したことで、昔ほど物理機器を触らなくなりました。
以前は社内にサーバルームがあり、ルータやスイッチを大量に設置するケースが一般的でした。
しかし現在はクラウド移行が進み、オンプレミス環境が減っています。
そのため、
「Cisco機器だけ触れます」
というだけでは厳しくなってきています。
逆に、
- クラウド
- セキュリティ
- ゼロトラスト
- SASE
などを理解しているエンジニアはかなり強いです。
③ 若いうちは給料が低いケースが多い
ネットワークエンジニアは、特に若手時代は給料が低めなケースがあります。
特に運用監視系では、
- 夜勤
- シフト勤務
- 障害対応
などがあり、かなり大変です。
それなのに年収は高くない。
そのため、若いうちに辞めてしまう人も少なくありません。
実際に働いて感じた「運用」の辛さ
私自身、新卒からネットワーク運用を経験しました。
そこで感じたのは、
「成果が見えにくい仕事」だということです。
運用の仕事は、ネットワークを安定して動かし続けることが役割です。
つまり、何も起きないことが正解です。
しかし、これは上司や経営層から見ると非常に成果が見えにくい。
同期で開発チームや構築チームに配属された人は、
- 新システム導入
- プロジェクト成功
- 売上向上
など、わかりやすい成果があります。
一方、運用は「問題が起きなかった」が成果です。
これがかなり評価されにくい。
また、
- 休日夜間対応
- 障害発生時の緊急対応
- 会社携帯の持ち歩き
もあり、精神的な負担も大きかったです。
正直、この頃は「このまま続けていて大丈夫なのか」とかなり悩みました。
派遣になって世界が変わった
そこで選んだのが、派遣エンジニアという働き方です。
正社員時代の年収は約450万円程度でした。
そこから派遣という働き方に変えた結果、年収は600万円程度まで上がりました。
しかも仕事内容は、
- 提案
- 要件整理
- PM業務
- 設計支援
など、より上流寄りになりました。
派遣というと単純作業のイメージを持たれることがありますが、実際はかなり違いました。
スキルベースで評価される世界だったのです。
さらに、正社員時代のような、
- 無駄な目標設定
- 評価面談
- 社内政治
もほとんどありません。
本業をしっかりやれば評価される。
かなりシンプルで、自分には合っていました。
また、私が派遣で働いていた頃は交通費は自己負担でした。
そのため、毎月数万円の負担がありました。
しかし現在は交通費支給の案件も増えており、以前よりかなり条件が良くなっています。
フリーランスになるとさらに市場価値が上がる
さらにフリーランスになると、単価=収入になります。
ネットワーク・インフラ系でも、
- 月70万
- 月80万
- 月100万
といった案件は普通にあります。
つまり、年収1000万円前後も十分現実的です。
特に、
- 設計構築
- PM
- クラウド
- セキュリティ
までできる人材はかなり需要があります。
インフラ領域は経験者不足なので、スキルがある人は本当に強いです。
これからの時代に強いネットワークエンジニア
では、今後どんなネットワークエンジニアが強いのでしょうか。
① クラウドを理解している
AWSやAzureなど、クラウド知識はかなり重要です。
ただし、クラウドだけでは通信できません。
ネットワーク知識を持ったクラウドエンジニアはかなり価値があります。
② 上流工程ができる
- 提案
- 要件定義
- PM
- 設計
ここができると市場価値は一気に上がります。
単純作業ではなく、「考える側」に行くことが重要です。
③ セキュリティを理解している
現在はセキュリティ需要も非常に高いです。
特にゼロトラストやSASEなど、ネットワークとセキュリティの境界はかなり近くなっています。
この領域を理解しているエンジニアは、今後さらに需要が高くなると思います。
結論:運用だけで終わらなければ将来性はかなりある
ネットワークエンジニアは、確かに運用監視だけだと将来的に厳しくなる可能性があります。
しかし、
- 設計
- 構築
- PM
- クラウド
- セキュリティ
まで広げると、むしろかなり市場価値が高い職種です。
私自身、正社員、派遣、フリーランスと経験してきましたが、働き方を変えることで収入も大きく変わりました。
重要なのは、「ネットワークエンジニアだからダメ」ではなく、「どこまでできるか」です。
まずは市場価値を知るのがおすすめ
もし今、
- 将来が不安
- 年収を上げたい
- 働き方を変えたい
と思っているなら、まずは案件を見てみるのがおすすめです。
実際に市場を見ると、自分の価値がかなり見えてきます。
いきなり転職やフリーランスになる必要はありません。
まずは「どんな案件があるのか」を知るだけでも、今後のキャリアの見え方がかなり変わります。