インフラエンジニアとして働いてきて、正直に言うと「これは辛いな」と感じたことは何度もあります。
ネットワークやサーバなどのインフラは、企業活動を支える重要な仕事です。
ただ、その一方で、外からは見えにくい大変さもあります。
私自身、新卒からネットワーク運用を経験し、その後、派遣、PM、プリセールス、フリーランスとキャリアを広げてきました。
その中で感じたのは、
インフラエンジニアは、地味だけど責任が重い仕事だということです。
この記事では、実際に働いて感じた「インフラエンジニアで辛かったこと」を5つに絞って紹介します。
これからインフラエンジニアを目指す人や、今まさに運用現場で悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。
目次
第1位:頑張っても評価されにくい
個人的に一番辛かったのは、頑張っても評価されにくいことです。
インフラ運用の仕事は、基本的に「止めないこと」が成果です。
ネットワークが安定して動いている。
サーバが問題なく稼働している。
障害が起きていない。
これは本来、すごく大事な成果です。
しかし、上司や経営層から見ると「普通に動いている」と思われやすいのです。
逆に、障害が起きた時だけ一気に注目されます。
普段どれだけ監視していても、事前にトラブルを防いでいても、それはなかなか見えません。
私自身も、ネットワーク運用をしていた時代に、目標設定や評価でかなり悩みました。
開発や構築のように「新しいものを作った」「プロジェクトを完了した」という成果が見えにくい。
そのため、頑張っていても評価に反映されにくいと感じることがありました。
これはインフラ運用のかなり辛い部分だと思います。
ただ、今振り返ると、運用経験は決して無駄ではありませんでした。
障害対応や安定運用の経験があったからこそ、その後の設計、PM、プリセールスにも活かせました。
第2位:夜勤や休日対応で生活リズムが崩れる
インフラエンジニアで辛いこととして、夜勤や休日対応もかなり大きいです。
特に運用・監視系の現場では、24時間365日でシステムを見なければいけないケースがあります。
ネットワークやサーバは、基本的に止められません。
そのため、夜間でも障害が発生すれば対応が必要になります。
私自身も、会社携帯を持ち歩いたり、休日でも障害連絡を気にしたりすることがありました。
これが地味にきついです。
休みの日でも、完全に気を抜けない。
長期休暇中でも「何か起きたらどうしよう」と感じる。
この状態が続くと、精神的にもかなり疲れます。
また、夜勤があると生活リズムも崩れます。
夜勤明けに寝ようとしても、うまく眠れない。
休日も体がだるい。
家族や友人と予定が合わない。
若い時は何とかなるかもしれませんが、長く続けるのは正直きついと思います。
ただし、インフラエンジニア全員が夜勤をしているわけではありません。
設計、構築、PM、プリセールスなど、上流工程に進むことで働き方はかなり変わります。
▶ インフラエンジニアは夜勤がきつい?実際に働いて感じたこと
第3位:障害対応のプレッシャーが大きい
インフラエンジニアの仕事で避けて通れないのが、障害対応です。
ネットワーク障害が発生すると、企業の業務に大きな影響が出ることがあります。
メールが使えない。
社内システムに接続できない。
拠点間通信ができない。
こうなると、現場は一気に緊張感が高まります。
障害対応では、短時間で原因を切り分ける必要があります。
- どこで通信が止まっているのか
- どの機器に問題があるのか
- 設定ミスなのか
- 回線障害なのか
- 切り戻しが必要なのか
こういったことを、プレッシャーの中で判断しなければいけません。
さらに、技術対応だけでなく、関係者への報告も必要です。
「今どうなっているのか」
「いつ復旧するのか」
「影響範囲はどこまでか」
こうした説明も求められます。
正直、障害対応はかなり神経を使います。
ただ、この経験は後から大きな武器になります。
障害対応を経験すると、ネットワークの見方が変わります。
設計する時にも「ここで障害が起きたらどうなるか」を考えられるようになります。
そういう意味では、辛いけれど成長につながる経験でした。
第4位:客先常駐の人間関係が難しい
インフラエンジニアは、客先常駐で働くケースも多いです。
客先常駐とは、自社ではなく顧客企業のオフィスで働くスタイルです。
これも正直、合う人と合わない人が分かれると思います。
客先常駐では、
- 自社の上司
- 常駐先の担当者
- 別会社のメンバー
- 保守ベンダー
など、いろいろな立場の人と関わります。
そのため、単純に技術だけできれば良いわけではありません。
相手の立場を考えたり、空気を読んだり、調整したりする力も必要になります。
また、自社の人が少ない現場だと、孤独感を感じることもあります。
「自分はどこの会社の人間なんだろう」
と感じる瞬間もありました。
さらに、現場によって当たり外れもあります。
成長できる現場もあれば、単純作業ばかりの現場もあります。
この現場差が大きいのも、客先常駐の難しいところです。
ただし、客先常駐そのものが悪いわけではありません。
大規模環境を経験できたり、実務経験を積めたりするメリットもあります。
重要なのは、どんな現場で、どんな経験が積めるかです。
第5位:常に勉強し続ける必要がある
インフラエンジニアは、一度勉強すれば終わりという仕事ではありません。
技術はどんどん変わります。
昔はオンプレミス中心だった環境も、今ではクラウド、セキュリティ、ゼロトラスト、SASE、無線LANなど、求められる知識が広がっています。
ネットワークだけ見ていれば良い、という時代ではなくなってきています。
もちろん、基礎は大事です。
IPアドレス、ルーティング、VLAN、NAT、ACLなどの知識は今でも重要です。
ただ、それだけで高年収を目指すのは難しくなっています。
私自身も、運用だけでなく、設計、構築、PM、プリセールスなどに広げていくことで、キャリアが変わりました。
勉強し続けるのは大変です。
でも、逆に言えば、学び続ければ市場価値を上げられる仕事でもあります。
CCNAのような資格も、入口としてはかなり有効です。
ただし、資格だけで終わるのではなく、実務経験につなげることが重要です。
▶ CCNAは意味ない?現役ネットワークエンジニアが本音で解説
辛かったけど、インフラ経験は無駄ではなかった
ここまで、インフラエンジニアで辛かったことを5つ紹介しました。
- 評価されにくい
- 夜勤や休日対応がある
- 障害対応のプレッシャーが大きい
- 客先常駐の人間関係が難しい
- 常に勉強が必要
こうして見ると、インフラエンジニアは大変な仕事だと思います。
ただ、私自身はインフラエンジニアを経験して良かったと思っています。
なぜなら、現場で得た経験が、その後のキャリアにかなり活きたからです。
障害対応を経験したから、現実的な設計ができる。
運用の大変さを知っているから、現場目線で提案できる。
お客様対応を経験したから、PMやプリセールスにもつながる。
この積み重ねが、派遣、フリーランス、年収アップにつながりました。
実際、私自身も正社員時代は年収約450万円程度でした。
そこから派遣エンジニアで約600万円程度になり、さらに上流工程やフリーランスへ広げることで年収1000万円を超えるところまで進むことができました。
▶ ネットワークエンジニアが年収1000万円を超えるまでにやったこと
今の環境が辛いなら、次の選択肢を見てもいい
インフラエンジニアの仕事が辛いと感じる時、必ずしも業界自体を辞める必要はありません。
辛い原因が、仕事内容ではなく環境にあるケースも多いです。
例えば、
- 夜勤が多すぎる
- 単純作業ばかり
- 評価されない
- 年収が上がらない
- 成長できる案件に入れていない
こういった場合は、現場や働き方を変えるだけで状況が変わることがあります。
運用から設計へ。
正社員から派遣へ。
派遣からフリーランスへ。
客先常駐から上流工程へ。
選択肢は意外とあります。
大切なのは、今の環境だけで自分の価値を決めないことです。
まずは市場価値を確認するのがおすすめ
もし今、
- インフラエンジニアの仕事が辛い
- 夜勤や障害対応に疲れた
- 今の会社で評価されない
- 年収を上げたい
- 働き方を変えたい
と思っているなら、まずは案件を見てみるのがおすすめです。
案件を見ると、自分の経験がどれくらい評価されるのか、次に何を身につけるべきかが見えてきます。
今の会社の評価だけが、あなたの市場価値ではありません。