「ネットワークエンジニアって将来性ないの?」
「AIに仕事を奪われるって本当?」
最近、こういった不安を感じる人がかなり増えていると思います。
特にChatGPTなどの生成AIが普及してから、
- エンジニアは不要になる
- 自動化される
- インフラはオワコン
という話を見かける機会も増えました。
私自身、ネットワーク運用、設計、構築、PM、プリセールス、フリーランスまで経験してきました。
そのうえで感じる結論としては、
ネットワークエンジニア自体の需要は、すぐにはなくならないと思っています。
ただし、昔と同じ働き方だけでは厳しくなる可能性は高いです。
特に、単純作業だけを続ける働き方は、今後かなり厳しくなると感じています。
この記事では、現役ネットワークエンジニアの立場から、
- ネットワークエンジニアは本当に将来性がないのか
- AI時代に何が変わるのか
- なくなりやすい仕事
- 今後価値が上がるスキル
- 将来も生き残るエンジニアの特徴
を本音で解説します。
目次
結論:ネットワークエンジニアの仕事はなくならない
まず最初に結論を言うと、ネットワークエンジニアの仕事そのものは、すぐにはなくならないと思っています。
なぜなら、どれだけAIが進化しても、ネットワーク自体は必要だからです。
企業のシステムは、ネットワークなしでは動きません。
クラウドを使っても、通信は必要です。
リモートワークでも、VPNやセキュリティが必要です。
AIサービス自体も、巨大なネットワークインフラの上で動いています。
つまり、ネットワークはITの土台です。
そのため、「ネットワークエンジニアという職種が完全になくなる」ということは、かなり考えにくいと思っています。
ただし、仕事内容や求められるスキルは変わっていきます。
AIでなくなりやすいのは単純作業
AI時代に厳しくなるのは、単純作業だけを行う働き方です。
例えば、
- 定型的な監視業務
- 単純な設定投入
- テンプレ通りの作業
- マニュアル通りの切り分け
- 単純オペレーション
こういった業務は、自動化やAIの影響を受けやすいと思います。
実際、昔よりも監視ツールや自動化ツールはかなり進化しています。
今後はAIによるログ分析や異常検知もさらに増えていくと思います。
そのため、単純な運用だけで長く高単価を維持するのは、徐々に難しくなる可能性があります。
ただし、これは「運用経験が無駄」という意味ではありません。
むしろ、運用経験はかなり重要です。
現場を知っている人ほど、実際の障害や運用負荷を理解できます。
その経験を土台にして、設計、構築、PM、セキュリティ、クラウドへ広げていくことが重要です。
AIでは代替しにくい仕事も多い
一方で、AIでは代替しにくい仕事もかなりあります。
例えば、
- 顧客との要件整理
- 課題ヒアリング
- 設計判断
- 障害時の状況判断
- ベンダー調整
- プロジェクト推進
- 社内外との調整
こういった仕事です。
ネットワークの現場では、単純に正解が一つとは限りません。
コスト、納期、運用負荷、セキュリティ、既存環境など、いろいろな条件を考えながら判断する必要があります。
また、実際のプロジェクトでは、人間同士の調整がかなり重要です。
お客様、営業、PM、ベンダー、運用担当など、立場の違う人たちと話しながら進めます。
そのため、単純に技術だけではなく、コミュニケーション能力や調整力がかなり重要になります。
▶ ネットワークエンジニアに向いている人・向いていない人【実体験】
今後価値が下がりやすい働き方
個人的に、今後厳しくなりやすいと感じるのは、「言われたことだけをやる働き方」です。
例えば、
- マニュアル通りの作業だけ
- 単純な設定投入だけ
- 決められた監視だけ
- 自分で考えずに指示待ち
こういった働き方は、自動化やAIと競合しやすいです。
もちろん、こうした業務も最初は経験として重要です。
ただ、そこから成長せずに止まってしまうと、市場価値が上がりにくくなります。
特にネットワークエンジニアは、経験を積むことで上流工程へ進むことが重要です。
これから価値が上がるネットワークエンジニアとは
逆に、今後価値が上がるのは、「技術+調整」ができるエンジニアだと思っています。
例えば、
- 設計できる
- 顧客と会話できる
- PM的に動ける
- セキュリティを理解している
- クラウドも理解している
- 運用を考慮した提案ができる
こういった人です。
ネットワークエンジニアの仕事は、単純に機器設定をするだけではありません。
特に上流工程では、
- お客様の課題を整理する
- 構成を考える
- リスクを説明する
- 運用負荷を考える
- 社内外を調整する
といった仕事が増えます。
ここはAIだけでは代替しにくい部分です。
実際、年収を上げているネットワークエンジニアは、単純なconfig投入だけではなく、上流工程へ広がっている人が多いです。
▶ ネットワークエンジニアが年収1000万円を超えるまでにやったこと
資格だけでは今後厳しい
AI時代にさらに感じるのが、「資格だけでは厳しい」ということです。
もちろん、CCNAやCCNPは基礎学習としては良い資格です。
ただ、実際の現場で評価されるのは、資格そのものより実務経験です。
どんな障害を経験したか。
どんな設計をしたか。
どんな案件に関わったか。
どんな人と調整したか。
こういった経験の方が重要になります。
実際、転職やフリーランス案件でも、資格より経歴や実績を見られることがかなり多いです。
▶ ネットワークエンジニアに資格は必要?現場で感じた本音とおすすめ資格
クラウドとセキュリティはかなり重要になる
今後のネットワークエンジニアにとって、クラウドとセキュリティはかなり重要になると思います。
最近は、オンプレミスだけで完結する案件は減っています。
AWSやAzureなどのクラウド環境と接続するケースが増えています。
また、ゼロトラスト、SASE、VPN、EDRなど、セキュリティ関連も重要性が高まっています。
つまり、今後は「ルータとスイッチだけ触れます」だと厳しくなる可能性があります。
ネットワークを軸にしつつ、クラウドやセキュリティへ広げていくことが重要です。
フリーランスでも「上流」が強い
フリーランス案件でも、単価が高いのは上流寄りの案件です。
例えば、
- PM
- プリセールス
- 要件定義
- 顧客折衝
- 設計リード
などです。
逆に、単純な作業だけの案件は、単価競争になりやすいです。
そのため、今後は「技術+コミュニケーション+上流経験」がかなり重要になると思います。
実際、フリーランスとして働く場合も、ただ技術があるだけではなく、周囲と調整しながらプロジェクトを進められる人が強いです。
▶ フリーランスのネットワークエンジニアはきつい?実際に感じたメリット・デメリット
AI時代でも「人と話せるエンジニア」は強い
個人的に、AI時代でもかなり重要だと思うのは、
人と会話できるエンジニア
です。
これは営業トークが上手いという意味ではありません。
例えば、
- 相手の課題を聞く
- 専門用語をわかりやすく説明する
- 意見が違っても調整する
- 周囲と調和を取りながら進める
こういった力です。
ネットワーク案件は、人との調整がかなり多いです。
お客様、営業、PM、運用担当、ベンダーなど、いろいろな立場の人と関わります。
そのため、技術だけでなく、人と仕事を進められる力がかなり重要になります。
結論:将来性はある。ただし「変化し続ける人」が強い
ネットワークエンジニアは、AI時代でもすぐにはなくならないと思います。
ただし、昔と同じ働き方だけでは厳しくなる可能性があります。
特に、単純作業だけを続ける働き方は、今後自動化の影響を受けやすくなると思います。
その一方で、
- 設計
- PM
- プリセールス
- セキュリティ
- クラウド
- 顧客折衝
などへ広げられる人は、今後も価値が高いと思います。
重要なのは、
技術だけではなく、人と仕事を進められること
です。
そして、変化に合わせて学び続けること。
これが、AI時代でも生き残るネットワークエンジニアに必要なことだと思います。
まずは市場を見て、自分の価値を確認するのがおすすめ
もし今、
- ネットワークエンジニアの将来が不安
- AIで仕事がなくならないか心配
- 年収を上げたい
- 上流工程へ進みたい
- フリーランスを考えている
と思っているなら、まずは案件を見てみるのがおすすめです。
実際の案件を見ることで、今どんなスキルが求められているのかが見えてきます。
今の会社の評価だけで、自分の将来を決める必要はありません。